初恋はレンタル彼氏
本当なのかな…

でも、優さんと弟くんのあのリアクションは…嘘ではない感じだった。


だったら…本当に……

私が最初・・?

特別ってことなの?



だーーー!

ダメだ!!


毛布をかぶる私。



考えちゃダメなのに…

玲のこと考えば考えるほど…


私…玲のこと・・・







いやっ!

ダメダメ!


首をブンブンと振る。




きっと…

玲は演技してるんだ…


愛梨に好かれるために、

私に優しくしてるだけだよ。



だって愛梨が玲のこと、ふさわしくないって思ったらダメなんだもんね。


愛梨は私に、玲のことを観察してって頼んでるわけだ。

つまり玲は私から合格点をもらえないと、

愛梨から嫌われる可能性があるんだよね。






だったら玲は、私から合格点をもらうために…

一生懸命になってあたりまえだよ。



私に優しくするのも、全部納得いく。


これで解決だ…

うん。これでいいんだ…



そう思ってれば…

全て割り切れる……



私はあくまで“レンタル”なんだから。




ー―♪♪ー♪




枕元に置いていた携帯が鳴る。

私は毛布にくるまりながら、手探りで携帯を手に取り毛布の中で開いた。


誰…こんな時間に?



携帯を開くと、メールが1件きている。






【From 玲】
【Re:】

無事家に着いた?

今なにやってんの?
俺はベッドに寝転がってる。

-END-



玲からメール!?

うそっ


思いもよらない出来事に、思わず起き上がってしまう。
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