やんきーwithお姫様
……………………
「ねぇ、私達手を組まない?」
「は?」
「最近華歌と良哉君イイ感じじゃない?」
「あー…そうかァ?」
「ホント鈍感ね!!」
「悪かったな!!」
華歌と良哉が?
確かに最近二人でいるとこよく見かけるけどさ…
『お似合い』かー…
考えた事ねーよ…
考えたくもない。
二人の幸せは大切だけどよ…
なんか……その…
なんかイラつく。
「祐哉君…?」
「あ…あぁ!!そーだな!!」
「決まりね!でも…何をすればいいのかしら…」
「とりあえず二人をくっつけてやろーぜ。」
なに言ってんだオレ……
思ってもない事を……
「そうね…!ナイスじゃない!!」
「あ…あぁ…」
「どうしたの?何か今日元気ないじゃない。」
「べ…別に!んなことねーよ!!」
サイテーだ…
オレは………………
「さ、行きましょ!!」
「あ…あぁ…そーだな…」
……………………………
もう…体育祭なんて嫌よ…
鈴蘭学院に戻りたい…
一番最初に見た…
祐哉くんの真っ直ぐな瞳…カッコ良かった。
帰りたいのに帰りたくない。
わたし…変………
「あ!華歌!!」
「美奈子…?」
「ちょっと私達に付いて来て!!」
「──…………え?」
美奈子に腕を捕まれてわたしは二人に付いて行った。