神様さえも朽ちらせる忌わしき呪物

 目の前の死に目をそらしているのは主人の方だ。

 チラリと前へ視線を向ければ、痛みに汗をかき、死へと着実に歩を進めるシャクナの姿。
 
 龍雨とて例外なく、怪我を負い、立っているのがやっと。

 それでも気丈に振舞うのはやはり、主人(ロキ)のため。

 救いたいと言う気持ちを優先させて、失うことがないように。

 惨めと言われようと龍雨は抗い続ける。

 
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