神様さえも朽ちらせる忌わしき呪物

 「…シャクナっ!」

 龍雨の叫びにシャクナがしゃがみこんだまま、攻め入る兵士達の足を回転しながら切りつけていく。

 「死んだかと思ったぞ」

 「勝手に殺さないでください」

 憎まれ口は安堵からか、龍雨はちらりと背後のロキを盗み見た。

 「…逃げていない」

 「当然でしょう。マスターはいつだって私達を見捨ててはくれない」

 溜息混じりに言ったシャクナは、嬉しそうに笑っていた。


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