変わった同居人
「…淡島さんは親戚だよ?」
実際は違うけれど。
「いとことかなら結婚出来るし、関係ないよ。」
いや、そういう意味じゃなく……
「ほらほら、駿河さん困ってるし。そろそろ本来の目的をしようじゃないか。」
萩原君……
「じゃあこのテーブル借りるね。」
リビングには2つテーブルが置いてある。
椅子に腰掛ける高さのテーブルと床に座るタイプの高さのテーブル。
食卓には前者の方を使っている。萩原君が言ったのは後者の方だ。
早速問題集を広げる萩原君を見てブツブツ言いながらも樫木や佐伯さんも席に着いた。
……古典、しようかな。