ペーパースカイ【完結】
そして今日。

ついに来た、決定打メール。

『山中君と、つきあう事になったよ~!!!(*/∇\*) 』

「マジ!!??」

私は思わず、携帯に向かって話しかけてしまった。

かたっぽだけマスカラを塗った状態で、慌てて続きを読む。

『輪子ちん、今日は陽司君とデートかなぁ?もし時間があったら、

ちょっとだけ今から駅前のミスド来れない??

輪子に山中君のこと、早く紹介したーい(*>▽<*)』

私はすぐに、OKの返信をした。

そして急いで仕度をして、バタバタと階段をおりた。

「輪子ー?どこか出かけるのーー?」

台所からの母の声に、靴を履きながら

「苺と会ってくるー!!」

と叫んだ。

そして、少し考えてから

「遅くなったら泊まって来るからー!!」

と、付け足した。

カツカツカツ。

慣れないヒールの踵を鳴らして、駅前のミスドに急ぐ道すがら

私は陽司にメールを打った。
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