金色の師弟
「迷惑、ね……」
アデルは薄笑いを浮かべると、視線だけをルイに送る。
ばっちりと目が合い、ルイは慌てて目を逸らす。
吸い込まれそうな金色に、見惚れてしまう前に。
「ふふ……」
「何だ」
「いや、まんざらでもなさそうだと思っただけだ」
挑発じみたアデルの言葉に、ライラの眉がぴくりと動く。
「ルイ。腹が減ってもこいつのところには行くな。夜は特にだ」
「え?」
ライラはルイへと体を向けると、嫉妬混じりの忠告を突き刺す。
「馬鹿か。夜食なんて部屋に来させる口実に決まってる」
ライラは、きつくアデルを睨み上げた。
睨まれた本人は悪怯れる様子もなく、軽く舌を出す。
「ばれたか。さすがはメルディの名軍士殿」
「煩い。シェーダの策士め」
「?」
口喧嘩をしているようだが、出会った当初に比べると丸くなっている二人。
居心地が悪くない喧嘩口調にルイは安心していたが、ライラの忠告がわからず首を傾げた。
その姿には、流石にアデルも呆れを隠し切れない。