☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
翌日、わたしはお母さんに連れられて、産婦人科に行った。



周りは妊婦さんたちばかりで、落ち着かなかった。


皆、楽しそうに妊婦さん同士でおしゃべりしている。


妊娠して、絶望的なわたし。


妊娠して、幸せそうな妊婦さんたち。



対照的なわたしたちが一つの場所にいる。




看護師から渡された問診表には、出産についての記入欄があった。




出産を希望するのか、それともしないのか。



そのときになって初めて、わたしは赤ちゃんの命をどうするのかは、自分自身にかかっているのだということを自覚したのだった。




ボールペンを握ったわたしの手は震えた。


出産するということは、わたしの体で赤ちゃんをこの世に送り出すこと。


出産しないということは、赤ちゃんの命を生まれる前に絶ってしまうということ。




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