☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
梓はわたしと剛が、本当の兄妹みたいに仲良くしていて、一緒に出かけたりしていることを知らない。


剛のところでパーティーをするとなると、当然梓にもそのことが知られてしまうだろう。


でも隠しているほうが、あとから知られた場合に、変に思われるかもしれない・・・。



「美里もお兄ちゃんのところでいいでしょ?美里の家から、そんなに遠くないし。」


梓は元気よく言った。


「う、うん・・・。」


わたしはうなずいた。


「じゃあ、さっそくメールで、お兄ちゃんに部屋貸し出してもらうように、頼むから。」


梓は携帯電話を取り出すと、素早くメールを打ち始めた。





クリスマスイブの三日前、わたしはクリスマスの飾りつけをするため、梓に連れられて、初めて剛の住むアパートを訪れた。


剛とはわりと頻繁に会っていたけれど、彼の住まいを訪問するのは初めてだ。


梓の前で、剛とどんなふうに会話しようかと考えているうちに、剛の住む号数のドアの前までやってきた。


ベルを鳴らすと、剛がすぐにドアを開けてくれた。



「やぁ、お兄ちゃん、久しぶりー。」


梓はそう言って、玄関でブーツをぬぎ、ずかずかと剛の部屋に上がりこんだ。


「やぁ、梓、ちょっと見ないうちに、また背伸びたんじゃないか?」


剛が梓を見て言った。



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