☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
「美里、もういいから、あっちに行ってなさい。」


お母さんがわたしの背中を押したので、わたしは押し出されるようにして客間から出た。



わたしは間違ったことは言っていない。


ただ思ったことを言っただけだ。


かっちゃんだけが責められるのは、おかしいと思った。


赤ちゃんができたのは、二人の責任だから。


大人たちには、わたしの気持ちを少しでも分かってもらうことはできたのだろうか・・・。





翌朝、学校でかっちゃんと顔を合わせたとき、かっちゃんはわたしに近づいてきて、小声でこう言った。

「きのうは、ありがとう・・・。」


「わたしはただ・・・、思ったことを言っただけだから。」


わたしはかっちゃんに言った。


「うん・・・」


かっちゃんはうなずいた。


「あのさ、美里・・・、」


「何?」


「あれからいろいろ考えたけど・・・、やっぱり子供は下ろすしかないよ・・・。」



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