☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
でもわたしは手術が怖いんじゃない・・・。



もちろん、手術そのものも不安ではあるけれど、それよりも赤ちゃんを失ってしまうことが怖い・・・。




数分後に医者がやってきて、わたしの名前をフルネームで呼んだ。


わたしは声を振り絞って「はい」と答えた。




「では、始めましょう。」


医者が言った。




手術台がかなりの高さまで上がった。



ライトが調節され、子宮口を開くためにきのう入れたラミナリアとガーゼが抜かれる。


医者が点滴に麻酔薬を入れるように、看護師に指示する声が耳に聞こえた。




「それでは、麻酔をします。」


看護師が言った。



赤ちゃん、さようなら。


心の中でそう言ったとたん、点滴の管に麻酔が注入され、わたしの意識は一気に遠のいていった。



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