☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
何かの上に乗せられて廊下を渡り、どこかの部屋に入って、再び何かの上に乗せられたのをおぼろげに覚えている。




だんだん麻酔が切れてきた。少しずつ意識がはっきりしてきて、わたしはベッドの上に寝かせられていることが分かった。



ベッドの脇にはお母さんが座り、わたしの手を握ってくれている。


手術は終わったのだ。




わたしのおなかのなかに、赤ちゃんはもういない・・・。


赤ちゃんはもう生きていない・・・。




わたしの目から涙がどっと溢れ出た。


赤ちゃんを失ったという現実が胸を襲う。




開いていた子宮口が縮まり出したため、おなかが痛くてたまらない。



だがおなかの痛みよりも、心の痛みのほうが何倍も大きい・・・。


おなかの痛みは時間がたてば消えるけれど、心の痛みは一生消えない・・・。




赤ちゃん、ごめんなさい。


産んであげられなくて、ごめんなさい。


ごめんなさい・・・。





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