☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
「そうだったの・・・。それで克之くんとは・・・?」


「うーん、どう言ったらいいのか分からないけど・・・、なんか、こう、ぎくしゃくしたままなの・・・。」


「美里、」


利栄子はわたしの手を取って言った。


「赤ちゃんのこと、ものすごく辛かったと思うけど、美里の人生はまだまだこれからだよ。克之くんともちゃんと話して、また仲良くなってね。」


「うん。ありがとう、利栄子。」


わたしはうなずき、利栄子に微笑みかけた。


利栄子から少し元気をもらえた気がした。



利栄子もわたしに微笑みかけた。


けれどもそのときわたしは、まだ利栄子の微笑みの裏にひそんでいる悪意に、気づいていなかった。





翌朝、いつものように学校に向かう。


けれども教室に足を踏み入れた瞬間、わたしはクラスメイトたちの様子がいつもと違うことを感じ取った。


挨拶をしても返事が返ってこない。


わたしのほうをちらちら見ては、ひそひそと何か話している。




わたしはわけも分からず、机についた。


そして机の中に、白い紙が入っているのに気づいた。


わたしは紙を取り出した。


そしてその瞬間、全身が凍りついた。



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