☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
「もう、いい加減にしろ!」


かっちゃんは教室中に聞こえるくらい大きな声で怒鳴った。


噂話がぴたりと止まった。


「美里は援交なんかしてない!浮気なんかしてない!不良なんかと遊ばない!美里の男はおれだけだ!下ろしたのは、おれの子供だ!分かったら、静かにしろ!!」


かっちゃんのその言葉で、教室はしーんとなった。


みんなの目がかっちゃんを見つめている。




かっちゃんがわたしをかばってくれた。


嬉しいよ。


かっちゃん、ありがとう。


わたしは感謝のまなざしでかっちゃんを見た。




休み時間、わたしはかっちゃんのところに行き、お礼を言った。


「かっちゃん、わたしのために、ああいうふうにみんなに言ってくれて、ありがとう。」


「なんてことないさ。」


かっちゃんは頭をかきながら言った。


「いろいろあったけど、わたし、やっぱりかっちゃんのこと、好きだから・・・。」


「うん、おれも。」


かっちゃんはそう言って、わたしの頬に軽くキスをした。


< 90 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop