Together~キミと一緒に~
わぁわぁ、この歓迎はなんなのでしょう。
裕樹の時も食いつきはよかったけど、仁の方が上をいってるよ。
裕樹も仁もかっこいいもんね・・・。
仁を見ると少し緊張気味の様子。
耳打ちで「リラックスしていいよ?」って言うと「バカ・・・」って言われました。
確かに、私はバカですが。
そして、食卓に夕飯が並んだ。
ガチャッ―――
「お、お客さん?」
「そうよ、神野くん。一緒にご飯食べたいって。」
「真里亜の?」
「パパ、野球部のマネージャー仲間よ。」
真里亜の、って彼氏みたいじゃない。
パパ若干顔引きつってたし。
でも、私が言った言葉で顔がパッと明るくなった。
「そうか、じゃぁしっかり食べていきなさい。」
「すみません、お世話になります。」
「いっただきまぁす!」
真咲のこの元気なあいさつで食事が始まった。
今日はカレー。
お母さんいわくしっかりおかわりができるからだって。
まぁ、うちはいつも多めに作ってるしね。
仁の方を見ると、スプーンが止まったままだった。
「どうかした?」
「え、あ、いや。なんでもない。いただきます。」
仁が一口カレーを食べる。
なぜかその光景を私たち家族みんなで見てしまった。