Together~キミと一緒に~
次の日の朝、起きるとベッドの上にいた。
お母さんに話を聞くと、運んでくれたのはパパ。
「ちょっと、真里亜が重たくて・・・」
「お母さん!」
「なんてねっ。パパがあの後すぐに来てくれて、そのまま真里亜を部屋までチャチャッと運んじゃったのよ。」
「そっか。パパはもう仕事に行った?」
「えぇ。それで、真里亜昨日は帰ってくるのも遅かったし急に倒れちゃうし、どうしたの?」
もう怒らないんだね。
前だったら、帰ってくるのが遅かったら怒られてたのに。
今はちゃんと話を聞いてくれるんだね。
嬉しいな。
「お母さん、私ね野球部のマネージャーを始めたの。昨日入ったばっかりだけど。」
「そうなの!?すごいじゃない。頑張りなさいよ?しっかりご飯食べて、しっかり休まないと昨日みたいなことがまた起こるわよ?」
「うん。じゃぁ、朝ご飯食べて行ってこよっかな。」
「朝もあるの?」
「まだ、ちゃんと聞いてないから行ってみようかなって。」
「そう。じゃぁご飯食べましょ。」
それから、朝からおいしいご飯を食べて制服に着替えて学校へ急ぐ。
練習開始時間はこの前仁に聞いてたから、なんとか間に合うように家を出た。
学校のグラウンドにはまだ数人の部員しかいなかった。
「意外に少ないのかな。」
「神崎?」
「はい?」
そこには、下野くんがいた。
「おはよう、下野くん。」
「おう。来たんだ。」
来たんだ、って私もう来ないって思われてた?
「来ちゃダメだった?」
少し嫌味っぽく言ってみた。
すると、下野君は「はい?」って言いながらも作業をする手は止めなかった。
ちょっと関わりづらいな。