火星人門田さん


「星は、もう無いです。だからわしらは、ひっそりと地球で暮らすしかないんですよ。」




「本当に、星は、無くなってるのかな?」




「祖父がわしらは、星が無くなるから逃げて来たって行ってました。

わしの人生ほとんどUFOの中ですから。

結婚もUFOですしこいつが生まれたのもUFOですからやっとUFOから出られてけっこう楽しんでますよ。

蝉みたいな物ですかね。

土の中にずっといた感じでごわすよ。」



「それは、あのUFOの中かな?」




「いや、あれよりもっとデカイですよ。
中には、歓楽街もあって我々種族だけで五万には、いましたから。

だけど、さすがにだんだん増えて来て我々は、結婚を機会に外に出たんですよ。
女房は、一つのUFOじゃ狭いからと二つのUFOに分乗したんですが、あれが失敗ですかのう。」

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