火星人門田さん


門田さん親子は、そういう僕の心境など全く気付いて無いようだった。




火星人いや宇宙人に人間の心の機微など分かるわけないのだった。




「そうめん食べたいでごわすなあ。

それも流すやつですよ。

あれが食べたいですね。

後は、お墓参り何かもしたいですね。」



お墓参り何処のお墓に参る気だと僕は、思ったが敢えて触れなかった。




「なぁどうして日本は、柔道金メダルじゃなかったら嬉しそうにしないんだよ。」




息子がテレビを観ながら聞いて来た。




「柔道は、日本のお家芸だからだよ。」



「そんなの知ってるよ。

だけど、相手は、パワーが違うよ。白人や黒人とやったら同じ体重なら技では、なかなか勝てないよ。

長州力も言ってたよ。白人や黒人とやったら明らかなパワー差があるってね。

長州さんは、日本人では、ないけど東洋人だろう。

銀メダルや銅メダルだって喜べばいいのにな。」



< 131 / 202 >

この作品をシェア

pagetop