雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜
 ロイドはローザンと共に振り返り、一緒に話しながら休憩コーナーに向かった。

 三人で席に着くと、ローザンが笑顔でユイに話しかけた。


「いつもありがとうございます」


 ユイも少し笑顔を作って答える。


「気にしないで。他にできる事ないし。三時にまたケーキ作ってくるから、楽しみにしててね」

「はい」


 ローザンは嬉しそうに一層微笑むと、カップを口へ運んだ。

 二人のやり取りを横目に、ロイドは黙々と茶をすすった。
 ロイドの隣でユイは、机の上のカップを両手で包み俯いている。

 少しして、黙り込む二人を不審に思ったのか、ローザンが尋ねた。

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