雨の日の追憶 〜クランベールに行ってきます 本編ロイド視点〜

 ユイの元にたどり着き、抱きしめてキスした途端、突き飛ばされた。


「だったら、ごはんを食べなさいよ!」


 ロイドはメガネをかけながら、首を傾げる。


「なんか昨日から、やけに嫌がるな」


 ユイはクルリと背を向けて、リビングに向かった。


「脈絡がなくて、唐突だからよ」


 筋を通したつもりなのに、脈絡がないと判断されるのは心外だ。

 リビングに行くと二人分の食事が用意されていた。
 ラクロット氏がロイドの分まで運んでくれたらしい。

 ユイと一緒に朝食を摂りながら、今日の予定について話した。
 何がしたいか尋ねると、ユイは少し笑って答えた。

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