元恋人の甘い痛み【完】


「…しつこい女だなお前」

「ら、雷牙?どうしてそんなに怒ってるの?貴方らしくない」

雷牙の表情は一転し、先程とは打って変わって、冷たい視線で女性の言葉を聞き流しながら私の手を引く。


どうなってるの?


「しゃ、社長っ……きゃ!?」


そのまま無理矢理助手席へと強引に乗せられドアを閉められてしまった。


急にどうしたのだろうか。


呆気に取られその場に立ち竦んだ女性に一声掛けてからその場に残し、運転席へ乗り込むと車を発車させた。


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