元恋人の甘い痛み【完】


手に入れたは良いが、この俺が他の女みたいに簡単に手を出す事が出来ずに居た。


手を握るだけで、よそよそし気にはにかみ周りを気にする姿はどうしようもなく可愛いし苛めたくなる。


誰も居ない公園でキスを求めた時は耳まで真っ赤に染めて、必死に抵抗していたな。


その姿がまた愛らしく、あん時は強引に唇を奪ってやった。


恥ずかしさのあまり潤む大きな瞳がまた、俺の情欲を掻き乱し優里を抱けない代わりに他の女を抱いて満たすのが日課になっていた。


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