元恋人の甘い痛み【完】


「そんな訳ないじゃない」

「どーだかな」

「…私に喧嘩を売ってるの?」

「そうかもな。無性に腹が立って…めちゃくちゃにしたくなる」


雷牙は運転席から身を乗り出すと、至近距離まで顔を近付けて来た。


貴方が苛立つ意味が分からない。頼って貰えなかった事に大して腹が立つ?プライドが許さない?


「…悪かったわ。次からは気を付けるから」

「許さねぇ」

「え……ん!?」


不意に唇を奪われ驚きのあまりに身体のが硬直してしまった。


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