元恋人の甘い痛み【完】
―――♪~♪―――
暫くすれば今度は雷牙の携帯が鳴り響く。昨日は私で今日は雷牙なんてなんだか忙しいわね。
仕事の事かもしれないし雷牙はベッドから起き上がり携帯を眺めた後にベッドサイドへと置いた。
「また女から?」
「まぁな」
「出たら良いじゃない」
「今はお前といんだろーが」
「私は帰るから気にしないで」
携帯の着信音が鳴り続ける中、私は身を起こし下着へと手を伸ばした。
この前と同じパターンだわ。
…その時。
不意に背後からぎゅっと抱き締められた。