元恋人の甘い痛み【完】
「久し振りに会うとなると、些細な変化にも気付くものなんだな」
「そういうものなのかしら」
「少なくとも俺はな」
「そっか」
車内から見えるきらびやかな街のネオンを眺めながら言葉を交わす。
隆之も鋭い性格だと思う。だって私は隆之の変わり様が分からないもの。
私が鈍感なだけなのかしら。
「なぁ優里、次はいつ会えそう?」
「んー、早くて再来週くらいかしら。まだ正式には分からないけど」
「分かった」
男との逢瀬は私の気まぐれに過ぎないから、いつかは分からないの。