元恋人の甘い痛み【完】
酔っていたお前を介抱しようと部屋へ連れて来た時、下心等さらさらなかった。最初はな。


他の野郎に持ち帰られるのが嫌なのと、酔ってるお前をいいことに近寄ろうとする野郎から守りたかったからだ。


いざ部屋へ来るなり俺を他の野郎と間違えてるのか、ぎゅっと抱き付いてきた。


勿論酒が入ってることは解ってる。俺を求めているわけではなく他の野郎を求めていることも解っていた。


だが、無防備に笑みを浮かべながら擦り寄るお前を見て理性がぶっ飛んじまった。酔っていて理性のないお前を抱いた。
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