元恋人の甘い痛み【完】
お前が女社員から良く思われていないことは知っていた。


風の便りで耳にしたからな。


女というのは嫉妬深い生き物だからな。美人秘書なら誰だろうと妬み何かと危害を加えようとする。皆が皆そうではないだろうが、少なくとも俺の周りにはそういう女が多々いた。


お前もいつ危害を加えられてもおかしくなかったから様子を窺っていた。


残業をしていた日、早く帰宅するように携帯を鳴らしたが出ないことに脳裏に嫌な予感が過り会社へと出向いた。


嫌な予感は的中し室内中庭でお前を見つけた時、安堵と共に抱き締めたい衝動に駆られたが何とか堪えられた。
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