元恋人の甘い痛み【完】

優里のマンションへ着き、事情を何とか聞き出した途端、麗香に対する殺意に近いものが込み上げた。


元々麗香の父親を始め身内は皆資産家で、裏で色々と悪事を働いている事は知っていた。


それを利用し、優里に暴行を加えたって訳か。


一瞬でも優里を責める様な事をした自分が腹立たしい。


何してんだ、俺は。


お前は俺の信用を気にしてたみたいだが、気にするまでもねぇ。


俺はお前が嘘を付く様な女だと思っていない。それは、七年経った今も変わらないと誓って言える。