元恋人の甘い痛み【完】


「何だかよく分からないけど、社内の探検して来ても良い?」

「ああ、構わない」


資料を手にしたまま社長室を後にすれば秘書室へと入り、秘書としての仕事について何か手掛かりがないか机を漁る。


けれど、一向に何か出て来る気配がなく諦めかけたその時……――。


デスクの一番下の引き出しの奥側から、女性物の黒の下着が出て来た。


ちょっと、どうして下着なんかあるのよ。ストッキングの替えならまだ分かるけど、どうして下着なんか。


………まさか。


< 35 / 709 >

この作品をシェア

pagetop