元恋人の甘い痛み【完】


次に三階へと上がると、幾つもの自動販売機が置かれた休憩コーナーへと歩むと不意に社員の視線が気になりそちらへ顔を向ける。


「あの人よ社長に随分な口をきいていたの」

「IDカード下げてるけど、見た事ないね。新人かな?」

「さぁ。社長の知り合いか何か知らないけど、ああ言うタイプ嫌いだわ」

「私もー」

「社長に馴れ馴れし過ぎ」


おたくら、小声で言ってるつもりかもしれないけど全部聞こえてるんだけど?


< 39 / 709 >

この作品をシェア

pagetop