元恋人の甘い痛み【完】
「お前は朝から此処にいたのか?」

「そうだよ。大事な話があって来たの」

「優里は部屋へ戻ってろ」

「…優ちゃんは私が呼んだの。一緒に聞いて貰おうと思って」

「…優里」

「分かったわ」


雷牙は私をじっと見据え、その視線からは下がれと言われている事が窺えた。


社長室から出て行こうとドアノブに手を掛けた時…。


「結婚の話、勿論OKだよね?」


…え。


今何て言った…?


結婚って…言った?
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