元恋人の甘い痛み【完】
「会社に戻る?」
「いや、今日はもう良い。残っている仕事はないし予定も無いからな」
「そう」
「忘れものはないか?必要なものがあるなら、買いにでも行くか?」
「今の所は無いから大丈夫よ」
「そうか」
シンプルな広いリビングのソファーへと腰を下ろす。いつ見ても広い部屋。
流石、社長とだけあってかお金を持ってるって事が窺える。本当に七年前と変わった。
対等だったあの時が懐かしい。別れ方は悲惨な別れ方だったけれど、悪い思い出ばかりがある訳じゃない。