元恋人の甘い痛み【完】
男がベッドの中でする抱擁はただの気まぐれか、もしくは興奮しているせい。
でも雷牙の抱擁はベッドの中だけじゃなく、こうして何かある度に抱き締める。
この下心無い感じにまた心が揺らいだりする。
「一つだけ良いか?」
「なに?」
「男と会うの禁止な」
「はい?それは私の自由でしょ?」
「禁止だ」
「ちょっと」
「やりたくなったら俺に言えばいいだろーが」
「どうしてそうなるのよ」
「どうしてもだ」
雷牙の独占欲は剥き出しど、思わず小さく笑った。