元恋人の甘い痛み【完】

『お待たせしました』

「あ、ありがとうございます」

『素敵な彼氏様で羨ましいです』

「そ、そうですか?」


雷牙が精算している間店員が話掛けてくる。


雷牙は誰が見てもいい男よね。


それは私も思う。


「行くか」

「ええ」

『有難うございました』


店員に見送られジュエリー店を後にした。


「雷牙、有難う」

「どう致しまして」


再び手を握られ百貨店を出て駐車場へと向かった。
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