元恋人の甘い痛み【完】
背中を優しく撫でてくれる手がとっても気持ちいい。
包容力のある大きな手。
これからはジュオールだけでなく、私の事も守ってくれるのね。
頼んだわよ旦那様。
「今日は行きたい所はあるか?」
「特にないわ。こうして雷牙と居られるなら、それでいい」
「お前、誘ってるだろ」
「ち、ちがっ!」
「これは夜、頑張らないとな」
雷牙は私の額へとキスを落とした。
そういう意味でいったわけじゃないんだけれど、ま、いっか。