元恋人の甘い痛み【完】
「どうした、じっと見て」
「いいえ、何でもないわ」
「変な奴」
格好いいと思っていたのは内緒。
レジを終えると二人で袋詰めをしてから、デパートを後にする。
「雷牙、また一緒に買い物しましょうね」
「さっきから変だぞ」
「雷牙と買い物なんて幸せだなって思っただけよ」
「こんな事で幸せを感じてくれんなら、いつでも大歓迎だ」
「クスクス、そっか」
私はとっても幸せよ。
買い物に限らず、雷牙となら何だって幸せに思えると思うけど。