元恋人の甘い痛み【完】


「酔ってる私によくもまぁこんな事が出来たわね」

「お前が誘って来たんだろーが」

「酔っ払いの言う事を間に受けてんじゃないわよ」

「お前を抱くチャンスを逃すと思うか?どんな形であれ、お前に触れたかった」

「…何よそれ。調子良い事ばかり言う所、全然変わってないわね」

「まぁな」


ベッドから下りると、落ちていた下着やら服を手に着替えを進める中、不意に背後より抱き締められた。


「離して」

「言いたい事はそれだけか?」

「他に何があるって言うの?」


言いたい事なら山程あるわ。だけど、それを言った所で問題が解決する事はないし、過去は消せないわ。


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