Flower*Sky
-蓮side-


「あつっ」

俺はタオルをぬらして
菜緒の額にあてた。

もう寝てるし…。

すーすー寝息をたてる
菜緒を見つめた。

こんな細い腕してんなよ…

少しでも力を入れれば
折れてしまうそうで、抱きしめたら
今にも消えてしまいそうだった…


菜緒っ‥。


2人で遊園地に
行った時のことを思いだした。

観覧車で菜緒が俺に
言おうとしてたこと、
分かった。
言わせなかった俺を許して…
俺なんかと付き合ったら
菜緒が汚れてしまいそうで
怖かったんだ…




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