ウイニングラン~夢をこの手につかめ~
重厚な扉がゆっくりと開く。



「ただいまぁ、爺居る」



その声と共に初老の執事、



小早川が現れた。



「お帰りなさいませお嬢様、



お友達でございますか」



「ただいま爺、


ティアラが道に飛び出してしまって、


この方が怪我をしてしまったの、


手当てをしたいから救急箱持ってきてくださる?」



「かしこまりましたお嬢様、



ただいまお持ちいたします」



小早川が救急箱を取りに行くと、



ものの数分で戻ってきた。
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