【完】プリンセス

『兄ちゃん、誰その女?』
チビ林、1


『彼女だろーが』

チビ林、2


『げ……そんなのが?』

チビ林、3





何だ……こいつ等。

てか、そんなのだと?
あぁ?!



『こらっ! お前達、失礼だぞ!』


怒る? 林君も無視して私の話をする3人のチビ林。


奥からパタパタとスリッパの音がしたと思ったら……林君とは似ても似つかない位、可愛いお母様。


『きゃー可愛い♪彼女なの? あっ上がって上がって』


林君にひじをツンツンしながら、テンションの高いお母さん。

少し照れる林君。


『お邪魔します♪』


少し、ブリッコな感じのお母さんに、引きつる笑顔。
でも、嫌われるよりマシ。

靴を揃えて、家へと入った。

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