【完】プリンセス


「じゃーね、心ちゃん。川合君」


川合君……に嫌味が篭ってる気がしたのは、俺だけか?


そのまま、学校から出た俺達。


「柏原と随分仲良くなったんですね?」

「え……?……そんな事なぃけど?」


暗くて顔が見えない。

けど……何か歯切れの悪い喋り方。


何かあったな、これは。
そう直感でした。


「何かあったんですか?」

「……陽呂に関係ない事だから」


はぁ?

んだよ、それ。

こっちは、心配してやってんのにっ!


「そーですか」


はいはい。

俺に、邪魔すんなって事ね?


何だか、無性に腹が立ったけど……何だこれ?




< 50 / 392 >

この作品をシェア

pagetop