【完】プリンセス
「じゃーね、心ちゃん。川合君」
川合君……に嫌味が篭ってる気がしたのは、俺だけか?
そのまま、学校から出た俺達。
「柏原と随分仲良くなったんですね?」
「え……?……そんな事なぃけど?」
暗くて顔が見えない。
けど……何か歯切れの悪い喋り方。
何かあったな、これは。
そう直感でした。
「何かあったんですか?」
「……陽呂に関係ない事だから」
はぁ?
んだよ、それ。
こっちは、心配してやってんのにっ!
「そーですか」
はいはい。
俺に、邪魔すんなって事ね?
何だか、無性に腹が立ったけど……何だこれ?