片想い。
「女に興味ないから。」

と言い残すと蓮はメロンパンを片手に教室へ戻って行った――

「ど、どーゆーこと??」

奈津美は私に焦りながらも聞いてきた。

『そのまんまの意味。彼女よりバレーを愛してる男なのさ。』

私は笑いながら言った。


これが私が蓮に告白できない最大の理由。
蓮は今まで告白してきた女の子を
振っていた。

その理由の一番は
バレーを優先したいから。


蓮の気持ちはわかる。

だから、私は
蓮に言わない。

言えないのだ。
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