だから、もう逃がさない。
「さっきから全然目合わないけど、反らしてんの?」
「うるさいな!離して」
そうだよ。反らしてるの。
そのブラウンの瞳に吸い込まれそうになる自分が怖い。
「ふーん。緊張、してるとか?」
ニヤリ、と笑う翔に今度は負けじと睨み返した。
「……っ……」
それを計算してたかのように、ちゅ、とリップを立てるように翔の唇が私にの唇に触れた。
「スキあり。」
満足したのか、驚く私を見て翔はようやく私を解放した。
2回目のキスも、最悪だ。