世界をあげる

しばらくすると、すんすんと鼻をすする音が聞こえてきた。

「…美姫さん?」

「こっれ…ずっ…いい話ですね…っ!」

涙を流しながら本を抱きしめる美姫さん。

「はい、ティッシュ。」

「ずびばぜん…」

感情豊かな人だなあ。

こんなに感動してもらえると、俺も嬉しい。

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