世界をあげる

「ほんとだ。綺麗だ。」

いつもの笑顔を向けてくれる太郎さん。

ああ、やっぱり…


「俺、太郎さんが好きです。」


「え?」

一瞬、時間が止まった。


「あ、いや、変な意味じゃなくてですね!」

ほんとは恋心だけど。

でも人間として好きっていう気持ちがないわけではない。

嘘はついてない。

「あ、い、今のは気にしないでくださ…」

無言の太郎さんが気になってそっちを見ると、

太郎さんは涙を流していた。

< 81 / 403 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop