世界をあげる
「ほんとだ。綺麗だ。」
いつもの笑顔を向けてくれる太郎さん。
ああ、やっぱり…
「俺、太郎さんが好きです。」
「え?」
一瞬、時間が止まった。
「あ、いや、変な意味じゃなくてですね!」
ほんとは恋心だけど。
でも人間として好きっていう気持ちがないわけではない。
嘘はついてない。
「あ、い、今のは気にしないでくださ…」
無言の太郎さんが気になってそっちを見ると、
太郎さんは涙を流していた。