Secret Lover's Night 【連載版】

 28歳と17歳

ほんの少し開いた闇色をしたカーテンの隙間から、正反対の色をした朝日が差し込む。

浮かぶ意識の中で胸にかかる圧迫感に眉根を寄せ未だ重い瞼を持ち上げると、艶やかな黒が腹部を流れているのが見えた。


「重っ・・・た」


そっと首だけを持ち上げると、完全に自分の上に乗ってしまっている千彩の姿が見える。

落とさぬようにしっかりと抱き締め仰向けの状態から横向きに変えるも、しっかりと絡み付いた腕と足が「そう易々とは離さない!」と告げていた。


「そんな頑張らんでも逃げませんよーっと」


するりと抜け出し、晴は身動ぐ千彩を宥めるようにゆっくりと頭を撫でた。

艶やかな黒にそっと口付け、朝の挨拶をする。


「おはよう、千彩」


ソファの上で抱き締め合って眠った二人に、初めての朝が来た。
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