こんなに好きなのに

プルルル…プルルル……
プ…

｢……｣

｢あ…あ…亜弥？｣

｢……うん……｣

｢今から…会える？｣

｢………今から？｣

｢うん､無理かな？｣

｢…大丈夫だけど…｣

｢じゃあ､今から行くから待ってて！｣

｢え？来てくれるの？｣

｢…え？うん……｣



そういえば､いつもは亜弥に来させていたから

そんな意外な反応をされたんだ…


いつのまにか俺は亜弥を変えてしまっていた。



あんなに明るくて､自信家で､生き生きとしていた…

なのに今は"何か"に怯えているみたい､

その"何か"っていうのは俺な訳で……


｢……ごめんなぁ…亜弥…｣

泣いてしまいそうだった


｢ヒロ？何かあったの？｣

何かあったのはお前の方だろ…


何でそんな時にまで
こんな俺に優しくするんだよ…


お前は俺と居ちゃだめだ…