いじわるな君に恋をする



「さ、食べようか」


「わーい♪」



それから、おばあちゃんと一緒にスイカを食べた




「花音ちゃん、帰りたくないのは、なにかあったからかい?」


「!」


「当たりみたいだねぇ。

でもねぇ、花音ちゃん。おばあちゃんは、勇気を出すのも、幸せの一歩だと思うよ」





勇気…






「例え、それが不幸に終わったとしても

その不幸は花音ちゃんを強くしてくれるよ」




おばあちゃんは優しく、話してくれた




「花音ちゃんはまだ若いんだから

何事にも恐れないで向かって行きんさい

当たって砕けろってなぁ…」





おばあちゃん…



ありがとう…





でも、私が帰っても


朔弥に迷惑をかけるだけ…



だから、帰れない




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