天使の歌声

音楽室

今はお昼休み。

(えっと?確か昨日・・・。)

あたしは亜雄李のことを探して
音楽室へときた。

(・・・いないじゃん!)

あたしはそう思いながら
音楽室に背を向けると・・・。

ガシッ

『!!!?』

いきなり肩を掴まれた。
しかも、凄く冷たい・・・。

「王寺 愛歌?」

『そうですけど・・・?』

(あれ?・・・この声って。)

あたしは振り向くと
後ろには亜雄李がいた。

『亜雄李!・・・昨日ぶり♪』

「おう!またきたのか?」

『またとはなんだぁ~!?』

「べっつにぃぃ~!!」

亜雄李はそう言いながら
あたしに向かってあっかんベーを
してきた。

カッチンッ

『おいッゴラぁぁ!!!
 調子に乗ってんじゃねぇよ!!』

「いや~んっ♪愛歌ちゃんが
 怖いわぁぁ~♪」

・・・愛歌ちゃん?
怖いわぁぁ~♪?

・・・コイツ、オカマだったのか!!?

「変な想像すんなよ?ゴラッ!」

『よかった。さっきのは
 幻聴だったみたいだ。』

「そうさ。幻聴だ!」

『…ダメだ。さっきのを
 幻聴とは言えない!』

そう。あれは確かに
亜雄李の声だった・・・。

「幻聴にしてくれないのは
 悲しいわぁ・・・。」

・・・・・・うん。
やっぱり幻聴じゃなかったらしい。

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