うち、男子苦手なんで。
ある休み時間やたら
女子がキャーキャー言ってる
なぁと思ってたら
それは自分の教室に
まで広まった。

ー佐藤春馬がいたから

名前が呼ばれた瞬間
一目散にあ〜ちゃんの
ところへ。

"あ〜ちゃんあ〜ちゃん
"んあ?"

"どぅしよう。
佐藤春馬が来た。"

そう言って棒つきの
飴を食べてた
あ〜ちゃんの後ろに
隠れた。

"れもんちゃん
隠れないでよ。"

"そ〜そ。れもんちゃん 隠れないでよ。"

あ〜ちゃんの目の前
までやって来た
佐藤春馬はニコニコ笑顔で そう言うとあ〜ちゃん
も便乗。

"な…んのよっ用ですか
今度さ〜れもんちゃん
と遊びたいと思って。

"えっなになに2人で? ニヤニヤ"

ふっ2人!?

"そうふた"無理。"

"付き合ってからなら
まだしも…。"

まだ佐藤春馬に
慣れてないんだし。

"じゃ、付き合う?"

"無理。"

"…( ̄∇ ̄)"

うちと佐藤春馬の
やりとりを見て
あ〜ちゃんは
ため息をついた。

"ほらっ
れもん出ておいで!"

そう言って無理矢理
うちを後ろから
引っ張り出した。
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